将棋ソフトの使い方
こんにちは。ちょろりです。
皆さんは将棋ソフトを使ってますか?
私は自戦譜の検討のためによく使ってます。
でも、ソフトの最善手って、なかなか初段程度の実力では理解することが難しくないですか?
それに、自分で深く考えずにソフトの最善手を見ても、結果的にそれほど強くはならないように思いました。
加藤一二三先生も「将棋は自分で考えた分だけ強くなれる」という意味のことをおっしゃられていましたし。
なので最近はソフトとよく対局をしています。
ソフトは強すぎるから対局をしないという人もいるかもしれませんが、すごくもったいないと思います。
ソフトと対局するメリット
1.時間無制限で指せる。
将棋ウォーズなどのネット将棋は制限時間がとても短いので、あまり考えずに思いついた手をぽんぽんと指す癖がついてしまいます。たとえ10分切れ負けでも手が荒れてしまいます。ソフトであればいつまでも待ってくれます。大事な局面でじっくりと何時間でも考えることができるのです。
2.成長が実感できる
対人戦とは違ってソフトの棋力は常に一定です。レベルを少しずつ上げながら安定して勝てるようなると、自分の成長がはっきりと実感できるでしょう。特にソフトは終盤が相当強いので勝ち切るのにかなり苦労します。攻めても最後まで容赦なく受けてきますし、緩手を指せばそこから一気に寄せにきます。対人戦であれば終盤お互い時間がないことが多いので、多少の無理攻めでも通ってしまい勝てることがあります。
実はこれがよくないんじゃないかなと考えています。
そういった読みが入っていない勢いだけの手は高段になればなるほど通用しなくなります。もちろんソフトにも通用しません。偶々ではなくしっかりと勝ち切る力。これが大きいと思います。
お薦めの将棋ソフト
1.ぴよ将棋
スマートフォンで無料で利用できます。高レベルは相当強いので一生遊べます。検討もできますので、一番お勧めです。
果たして「ぴよ帝」に勝てる日はやってくるのだろうか。
2.マイナビ将棋神やねうら王
PC専用で高額ですが、ぴよ将棋より高性能です。「自然な強さ」という謎概念が取り入れられており、序中盤で人間らしい指し手を実現しているそうです。ちょっと眉唾っぽいですが、嫌いじゃないですよ。そういうの。
年末にはテラショック定跡を搭載した「将棋神やねうら王2」が発売されるという噂もちらほら。
こんな将棋ソフトが欲しいです。
個人的には、棋力向上に特化した将棋トレーニング用ソフトが欲しいです。
受験勉強アプリみたいに勉強時間を管理できたり、過去の自分の棋譜から次の一手問題や詰将棋が作れたりしたら便利かな。
あと、対局後にめちゃくちゃ褒めてくれる機能とかどうでしょうか。
「この前はこう指してたけど、今回は上手く指せたね!」
「キミ、すごいね!中盤の一手、センスあったよ☆」
「うむ。惜しかったの。…どこが悪かったか共に考えようぞ」
……うーん、どうでしょうか。
でも、
「将棋は勝利がすべてじゃ」
「お前の負けじゃ」
これよりいいと思うんですが…。
今日の詰将棋 三手詰めハンドブック 100問
ちょろり
形成判断について
こんにちは。ちょろりです。
最近面白いWEBサイトを知りました。
その名も「将棋形勢判断」といいます。
このWEBサイトでは、コンピュータ同士の対局から局面を抽出し、その形成判断が出題されます。
選択肢は五択です。
①先手勝勢
②先手有利
③互角
④後手有利
⑤後手勝勢
選択肢を選んで回答すると、ソフトの評価値に基づいた「答え」が表示されます。
さらに、他の利用者の解答状況も各選択肢の横に「%」で表示されます。
私も実際解いてみました。
形成判断の方法は、①手番、②駒の損得、③駒の効率です。
大丈夫です。さすがにそれくらいは知っています。
あれれ、なかなか正解できません。
というか「勝勢」と「有利」が微妙すぎて全然わからない……。
うーん、形成判断って難しいものですね。
最後に。
90%が「先手勝勢」を選んでいる問題で、自信満々に「後手勝勢」を選びました。
(もちろん答えも「先手勝勢」)
――将棋、辞めようかな。
今日の詰将棋 「三手詰めハンドブック(黄色)」 100問
ちょろり。
三間飛車について
こんにちは。ちょろりです。
新しい棋書を買いました。
まだ本編を読んでいませんが、コラムが泣けました。良かったです。
この三間飛車という戦法は、とても不思議な戦法です。
アマチュアだけでなく、プロ棋士でも三間飛車だけを指すと公言する方がいるほどです。
勝負に徹するはずのプロ棋士すらも魅了する、そんな小悪魔的な戦法です。
そう言えば、先崎学先生も「三間飛車で捌けたときのあの快感は、他のゲームにないものがある」とおっしゃられておりましたね。
それだけ魅力がある戦法ですが、ふと気になったことがあります。
そもそもなぜ「三間」飛車と呼ぶのでしょうか。
先手側から見れば、「七間」飛車なのでは?
なぜにわざわざ後手側の目線で呼称したのでしょうか。
ここからは私の勝手な想像です。
これは、おそらく江戸時代の名残なんだと思います。
当時の棋士の対局は段位に応じて駒落ち対局が定められていました。
この定めはとても厳格でして、対局者が勝手に平手を指すことはまかりなりませんでした。
段位が上位にある者は「上手」として、駒を落とす。
その代わり先手を持ちます。
駒落ちの中で最もハンデが少なく平手に近いとされるのが左香落ちです。
この場合、上手側は三間飛車を採用することが定跡とされていて、その棋譜が現在もたくさん残ってます。(例:大橋柳雪VS天野宗歩戦など)
また、平手戦では相掛かりなど相居飛車が多く、平手で振り飛車を採用することは江戸中期までそれほど多くはなかったようです。
(大橋柳雪が御城将棋で初めて振り飛車を採用し、当時話題に昇ったそうです)
そんな振り飛車が多く登場する駒落ち戦の盤面は、上手が上側に常に描かれます。
要するに、上手から見ての「三間」飛車だった。
そういうことだと思います。
ちょろり
必至ハンドブック見つけました!
こんにちは。ちょろりです。
今日は、浦野先生の「3手詰ハンドブック(黄)」を解きました。
10分くらいで100問。
前半は優しいからサクサク解けて気分爽快です。
このハンドブックシリーズ、1・3・5・7手詰があって、計7冊発売されています。
装丁がお洒落で、外出先で読んでも気になりません。
実戦で頻出する詰みの形が上手く網羅されており、級位者の方にオススメです。
そんなハンドブックシリーズですが、昔から気になっていたことがありました。
それは・・・・・・
「必至ハンドブックってないのかな?」
有段者になると詰将棋だけでなく、必至(必死)問題にも挑戦したいところ。
ところが必至問題集というのは数が少なく、問題も難しいものが多いのです。
現状入手できる本としては、
①金子タカシ先生の「寄せの手筋200」
②青野照一先生の「精選必至200問」
がベストでしょうか。
でも、私にとってはこれらの本でも正直難しいんです。
もう少し簡単な必至問題集が欲しい……。
なんとありました。
しかもブックオフで見つけました。
著者は、浦野先生ではなく、内藤國雄先生です。
出版社は日本将棋連盟。
実は、ハンドブックシリーズの出版社は現在は浅川書房ですが、以前は日本将棋連盟から出版されていました。
(当時のカバーは脆くて、すぐにボロボロになりました)
この本は、当時のハンドブックシリーズの一つとして発売されたものでしょうか?
肝心の内容ですが、一手必至の問題が多数掲載されています。
問題自体も解きやすく、五手詰ハンドブックをマスターした人であれば、移行しやすいと思います。
何と言っても、本の構成がハンドブックシリーズと同じで、解いていて違和感がない。
そして、装丁がすごくおしゃれ!
なんでしょうね、これ。
詰将棋ハンドブックが単色であるのに対し、こちらはサイケデリックな多色。
ハンドブックシリーズの集大成ということでしょうか?
絶版なのが悔やまれます。
なんとか復刊できないものでしょうか。
ちょろり
棋譜並べについて
持ち時間の少ないアマチュアがとっさに指せる類の手ではありません。
もちろん、将棋の達人が長時間かけて発見した一手ですから、大変参考になります。
ですが、初段くらいの人にとっては、その価値をほとんど理解できないかもしれません。
解説を見ながら並べたとしても、読みの深さが理解できず、なるほどそんなものかと感じるくらい。
自分の実力とかけ離れすぎていて、参考にならないんです。
プロの演奏家の演奏や画家の絵を鑑賞するようなものでしょうか。
刺激や感動にはなりますが、具体的にどう参考にすればよいか正直掴みづらい。
そんな初段くらいの人が、参考にできる棋譜があります。
短い時間の中で指される手は、プロの手と違って最善手ではありません。
しかし、自分が目指すべき人たちがどのような手を指すのか(指せるのか)を知ることは、今後の対策を検討するうえで非常に有益です。
特に指導者や将棋仲間がいない人にとっては、かけがえのないものとなります。
三段格ならこう指す、四段格ならこう指す、五段格なら……。
初段くらいの人から見ても、指す手の意味が分かりやすいですし、結構当たります。
反対に高段になるためには現状と比べてどれくらい足りていないかが計りやすい。
私が発見したことは、三段以上の方は終盤の速度計算が正確ということでした。
自分よりも一回りか二回りほど強い人の棋譜を並べてみる。
それは、山頂までの登山道に等間隔で設置された目印のようなもの。
模範解答ではなく、成績優秀者の実際の回答のようなもの。
ヤムチャが目指すのは、悟空でもなく、ベジータでもなく、まずはクリリンか天津飯なのです。
お勧めです。
土曜日は五手詰めを100問解きました。
ちょろり
将棋と囲碁の上達法
今日の 詰将棋 「高橋先生の五手詰め」50問
将棋がこちらです。
続いて囲碁がこちら。
ちなみに私は囲碁は全く打ちません。その昔、ヒカルの碁を読んだくらいです。
それでも将棋の上達に参考になる部分があるかと思い読みました。
結論として、囲碁・将棋どちらも上達法に関しては共通する部分がありました。
以下に、私が気になった点(参考になった点)をまとめます。
将棋
・むやみに実戦しても強くならない。
・短手数の詰将棋を大量に解く。2000問をひと目で解けるように。
・プロの実践譜や定跡を覚える。(自分の将棋を否定するため)
・囲碁で遊んでいるうちは強くならない。勉強時間と姿勢が必要。
・いつでも好戦的な人はほぼ強くならない。
・手筋をたくさん知ること。定跡を覚えること。
囲碁も将棋も盤上遊戯です。もともとは貴族や庶民の遊びです。暇つぶしです。
私たちも子供の頃に遊びとして自然に覚えたり、最近ではアプリを利用してゲーム感覚で楽しんだりする人が多いと思います。
趣味なんですから、本人がそれで楽しんでいる限り十分なはずです。
むやみに強くなる必要なんてどこにもありません。
でも、勝負に勝たないとそもそも楽しくないわけですし・・・。
やっぱり勝つためには強くならないといけないわけです。
将棋や囲碁は、ゲームや読書、旅行や食べ歩きなどの趣味とは違って、上達するための努力がある程度求められるという特徴があります。
そういう意味では、最初に始めるのは容易いですが、ある程度のレベルに達するにはややハードルが高い趣味と言えます。
音楽や絵画と似ている部分があると思います。
何年も将棋が一向に強くならない私は、そもそも「勉強する」という意識が足りていなかったのでしょう。
漫然と毎日将棋を指して勝った負けたで終わっている限り、棋力は向上しない。
このことをよく理解できました。
ちょろり